寺院の洗浄修復とは?
寺院仏具・仏像は、汚れたままでは、保存状態が
悪く、結露・カビなどから、傷みが進んでしまう
ため、洗浄をし綺麗な状態とし、保存をより
永年に渡り、次世代へ受け継がれるための
お手伝いを少しでも出来ればと考えております。
やすらぎ工房の寺院洗浄
寺院様の内陣一式・仏像・常花などを施工
させて頂いております。特に、天蓋などは、
煙にかかり、汚れてしまっており、
洗浄をご依頼されることが多くございます。
大型の宮殿・天蓋・幢幡などは、取り外し
困難な場合でも、洗浄修復作業を安心して
お任せ下さい。
ホコリや油煙すすが大量に積もっているのが
よく分かります。これは線香やローソクを
灯した時に油煙が蒸発し、本堂の天井近くまで
上がり、ゆっくり冷やされ、空中の微細なホコリ
と混ざりながら欄間の細工の平面に乗り、
硬化して油煙すすになっています。
お導師さまが座る場所の上には、四角または
六角・八角の大きなものが吊ってあるのが
人天蓋です。油煙すすの付着した人天蓋を
洗浄します。本体の上部のフックから汚れた
瓔珞を取り外し洗浄します。本堂を汚さない
ように十分に養生し、本体とバレン板は取り付け
たまま洗浄します。
特殊な洗剤で金箔の上の汚れのみを
金箔を剥がすことなく洗浄致します。
また、本体・瓔珞を別々に洗浄致します
ので、長年の供養で弱っている糸や
彩色部分の修復なども同時に作業が可能です。
宮殿・須弥壇はそのもの自体が大きくさらには
御本尊様をお祀りしている為、工場に持ち帰る
事が困難で費用も高額になってしまいます。
しかし、洗浄工法ですと寺院内で作業が可能
であり工期も従来工法に比べ短く、費用も
従来工法に比べると約半額以下となります。
風合いを生かした洗浄工法!
よく「綺麗にしたいけど新品のように綺麗には
したくない」と言うお声をお聞きいたします。
そんなお声にお応えいたします。
汚れのみを洗い流し、当時の金箔や漆を
生かす事で昔ながらの風合いを残します。
油煙汚れの縦面付着は少ないですが、蓮の花の
花びら上の平面は落ちてくる油煙すすの受け皿
のようになり、こびりついてきます。
洗浄工法で綺麗によみがえります。