浄土真宗本願寺派
にしほんがんじ【西本願寺】
真宗大谷派
ひがしほんがんじ【東本願寺】
京都市下京区烏丸通にある真宗大谷派の本山。通称は「お東」。文禄1 (1592) 年に浄土真宗第 11世顕如が没し,いったんは長男教如が跡を継いだが,顕如の夫人如春尼が3男准如に対する父顕如の門跡譲状を証拠として豊臣秀吉に訴え,その裁断によって准如が第 12世の伝灯を称した。1602年徳川家康が11世顕如の長子教如に寺地を与え創立させたもので,現存の建築は明治期のもの。…72年政府はようやく一向宗を真宗と称することを許可したが,浄土宗の立場を考えてか,浄土真宗の名を許さなかった。81年6月,東本願寺派を真宗大谷派,西本願寺派を真宗本願寺派と改めた。第2次大戦後,西本願寺は宗名に浄土を付け浄土真宗本願寺派と称するようになった。
浄土宗
じょうどしゅう【浄土宗】
日蓮宗
にちれんしゅう【日蓮宗】
鎌倉中期に日蓮によって開かれた宗教。もっぱら『法華経(ほけきょう)』を帰依(きえ)の対象にするので法華宗(ほっけしゅう)と称していたが、安土桃山(あづちももやま)時代の末期には天台法華宗(天台宗)と区別するため、日蓮法華宗、日蓮宗といわれるようになった。
真言宗
しんごんしゅう【真言宗】
天台宗
てんだいしゅう【天台宗】
日本八宗・中国一三宗の一。インドの竜樹に始まり、北斉の慧文えもん・慧思えしを経て隋の智顗ちぎにより大成された大乗仏教の一宗派。法華経を所依とし、止観の実践に基づき、中道・実相の世界を説く。日本へは奈良時代に唐の僧鑑真がんじんが初めて伝えたが定着せず、平安初期に入唐した最澄が比叡山に寺院を建て宣教して以後、大いに広まり、次第に密教色を深めていった。のち山門派と寺門派に分裂し、さらに下って真盛派も生まれた。天台法華宗。法華宗。止観宗。天台円宗。台密。
曹洞宗
そうとうしゅう【曹洞宗】
禅宗の一派。九世紀頃の唐の洞山良价とうざんりようかいとその弟子曹山本寂の門流をいう。1227年道元によって日本にもたらされ、永平寺四世の瑩山紹瑾けいざんじようきんのときに地方の武士・農民に教勢を伸ばした。臨済と並ぶ禅宗の二大宗派。福井県の永平寺と横浜市鶴見区の総持寺が本山。只管打坐しかんたざをもっぱら重視。 〔「曹洞」の名は洞山と曹山によるとする説と禅宗六祖曹渓慧能と洞山によるとする説がある〕
臨済宗妙心寺派
りんざいしゅう【臨済宗】
禅宗の一派。開祖は唐の臨済義玄。のち楊岐・黄竜二派に分かれた。鋭く厳しい宗風をもち、公案の工夫による修行を重視。日本では鎌倉初期に入宋した明庵栄西みようあんえいさいが黄竜派の禅を伝えたのに始まる。その後の伝来は楊岐派の系統が圧倒的。鎌倉・室町時代に大いに興隆し、室町幕府は五山の制をつくって保護した。